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植物ステロール


植物ステロールとは、広く植物や果物に含まれている成分で、コレステロールに類似した構造をもつ植物性成分のことです。

植物ステロールは、コレステロールと基本的な骨格が化学構造上で類似している成分です。
(ちなみに、植物ステロールは植物性成分であるのに対し、コレステロールは動物性食品に含まれる成分です。)

植物ステロールは、コレステロールの吸収抑制作用により、血液中の総コレステロールと悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を下げる働きをする成分です。
そのため、植物ステロールは動脈硬化の改善と予防、動脈硬化性疾患に伴う生活習慣病の予防に効果が期待されています。

植物ステロールの成分は多種にわたりますが、その中では、βシトステロールが最も多く、約5割を占めています。その他には、カンペステロール、シグマステロールなどがあります。
植物ステロールにはコレステロールの低下作用がありますが、これは、動物性食品に含まれるコレステロールの吸収を抑制するためです。

植物ステロールの効果的な摂取は、1000mg程度/1日 を食事と一緒に摂るのが一般的なようです。
一般的な食事からの摂取量は一日あたり100〜300mg程度とされているようです。

植物ステロールの摂取により、おなかが張った感じを覚えたり、下痢又は便秘などの胃腸症状が認められることがあるようです。
ただ、一般的には通常の食材に由来する成分でもあり、特に問題となるような健康被害などは知られていないようです。